コメダとスタバに学ぶ!中小企業・個人起業家のための集客・売上アップ戦略

コメダとスタバに学ぶ!中小企業・個人起業家のための集客・売上アップ戦略

「どうすればもっとお客さんが来てくれるんだろう…」
「売上を安定させたいけど、何から手をつければいいか分からない…」

中小企業の経営者や、個人で事業を営む起業家は、このような悩みを常に抱えていないでしょうか?

正直、 大手企業のように潤沢な広告費をかけられない中で、いかにして「集客」し、「売上」を伸ばしていくかは、常に頭を悩ませる課題だと思います。

そんな経営者にこそ、ぜひ知っていただきたい成功事例があります。

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それは、私たちにも身近な存在である「コメダ珈琲店」と「スターバックスコーヒー」の驚くべき成長と、その裏側にある巧みなセールス・マーケティング戦略です。

「え?あの国民的カフェチェーンと、ウチみたいな小さな会社(お店)じゃ、規模が違いすぎるよ…」

そう思われるかもしれません。しかし、実は両社とも、莫大な広告費に頼らずに、独自の強みを活かして熱烈なファンを獲得し、驚異的な業績を叩き出しています。その戦略の中には、私たち中小企業や個人起業家が今すぐ応用できるヒントが満載なのです。

この記事では、コメダ珈琲とスターバックスコーヒー、それぞれの成功の秘密を徹底的に分析し、あなたのビジネスに活かせる具体的な学びを抽出していきます。

  1. なぜ、コメダとスタバは広告なしでも集客できるのか?
  2. 中小企業が真似できる「顧客体験」の高め方とは?
  3. 低コストで実践できる「口コミ」「SNS活用」の秘訣は?
  4. コメダ珈琲やスタバがはっきりさせたコンセプトの魔法
  5. 厳しい競争環境でも「利益」を確保するビジネスモデルのヒントは?

この記事を読み終える頃には、自社の状況に合わせて取り入れられる具体的なアクションプランが見えているはずです。皆様の集客と売上アップに繋がる実践的な知恵が詰まっています。ぜひ最後までお付き合いください。

目次

なぜ今、個人起業家や中小企業経営者は、コメダとスタバから集客を学ぶべきなのか?

カフェ業界は、コンビニコーヒーの台頭や異業種からの参入など、競争が激化しています。そんな厳しい市場環境、カフェ業界の中で、なぜコメダ珈琲とスターバックスコーヒーは、際立った存在感を示し、多くの顧客から支持され続けているのでしょうか?

その不思議な理由を探ってみましょう!

コメダ珈琲とスターバックス 圧倒的な経営業績と集客力の背景

まず、両社の「強さ」を数字で見てみましょう。

コメダ珈琲
コメダホールディングスは、2024年上期の決算で増収増益を達成するなど、安定した成長を続けています。特筆すべきはその驚異的な利益率です。
2023年2月期には21.2%を記録。これは、スターバックスの約2.2倍、ドトールコーヒーの約15倍にもなる数字です。原材料価格の高騰という逆風の中でも、価格改定を行いながら顧客満足度を維持し、全国に1,000店舗以上を展開しています。コメダはフランチャイズ中心のビジネスモデルにより、販管費が低く抑えられ、高い利益率を維持しています。

スターバックスコーヒー
日本国内で1,900店舗以上(2024年時点)を展開する、言わずと知れたコーヒーチェーン最大手。2022年度には売上高2539億円、営業利益251億円(利益率9.8%)を記録しています。単に店舗数が多いだけでなく、熱心なファンが多く、新商品が発売されるたびにSNSが盛り上がるなど、強いブランド力を誇ります。抹茶フラペチーノや桜をテーマにした季節限定ドリンク、いわゆるお洒落で「バエル」商品作りや店舗演出がうまいなど、日本の文化や季節感を取り入れた商品が人気を集めています。これにより、トレンドに敏感な若者層や観光客を引きつけています。

このように、両社は異なる特徴を持ちながらも、確かな業績と集客力を実現しています。この成功は偶然ではありません。緻密に計算された戦略に基づいているのです。

以下のコメダ珈琲とスタバの比較表も参考にしながら、あなたのビジネスに応用可能かどうか?是非、確認してみてください。

コメダ珈琲店 vs. スターバックス|2024年度ビジネス比較表

項目コメダ珈琲店スターバックス
創業年1968年(愛知・名古屋)1971年(米国・シアトル)
国内店舗数965店(うち98%以上がフランチャイズ)約1,991店(うち約90%が直営)
海外展開39店(台湾・上海・香港・インドネシアなど)約40,000店(87か国以上)
売上高(2024年度)約432億円(コメダHD)約3,251億円(スターバックス日本法人)
営業利益率約20.2%(高収益型FCモデル)約7.5%(人件費・固定費が重い)
自己資本利益率(ROE)約14.3%非公開(※米国本社は債務超過)
客単価約800~850円(大容量・モーニング無料)約570円(カスタマイズ中心)
収益構造BtoB型(食材の卸売+ロイヤリティ)BtoC型(店舗売上中心)
ビジネスモデルフルFC展開(軽資産・高利益モデル)直営展開中心(ブランド一貫性維持)
提供スタイルフルサービス(テーブル注文・配膳)セルフサービス(レジ注文→自分で受取)
店舗デザイン山小屋風・木の温かみ・ソファ席多め都会的で洗練されたカフェ空間・Wi-Fi完備
平均滞在時間約1時間(長居を前提とした設計)約30~60分(店舗により変動)
マーケティング手法地域密着・店舗ごとの創意工夫・FC独自SNSも活用SNS中心・口コミ拡散型・地域ごとのご当地商品も
代表的コンセプト「街のリビングルーム」
(喫茶文化の継承と癒し)
「サードプレイス」
(自宅でも職場でもない癒し空間)
成長戦略国内1,200店舗を目指しアプリ連携強化サステナビリティ推進・コワーキング併設店の展開
サステナビリティ地域イベントや地元密着活動コーヒー豆100%エシカル調達目標・倫理的経営・食品ロス削減
コメダ珈琲店 vs. スターバックス|2024年度ビジネス比較表

広告に頼らない独自の成功モデル 「魅力あるコンセプト」が集客の鍵

驚くべきことに、コメダもスターバックスも、テレビCMなどのマス広告をほとんど利用していません。

スターバックスは、「体験」を売ることに注力。店舗空間、バリスタとのコミュニケーション、SNSでの話題作りを通じて、「スタバに行くこと」自体を魅力的な「体験」にしています。顧客が自ら情報を発信したくなる仕組みを作り上げ、広告費をかけずにブランド認知と集客を実現しています。

コメダ珈琲は、「街のリビングルーム」というコンセプトのもと、地域に根ざした運営を重視。ゆったりくつろげる空間、お得なモーニングサービス、ボリューム満点のメニュー、お洒落すぎないいつもの安心感などが口コミで広がり、地元の中高年層を中心に、人々にとってなくてはならない存在になっています。フランチャイズ中心の展開も、地域密着戦略を後押ししています。

これは、広告予算が限られている中小企業や個人起業家にとって、非常に大きな希望となるのではないでしょうか? 大々的な宣伝をしなくても、顧客の心をつかむ「何か」があれば、人は集まり、ビジネスは成長します。

その「何か」(例えば顧客が共感共鳴するお洒落さだったり、いつもの安心感だったり)を、両社の集客、セールス戦略から学ぶことができるのです。

もちろん、自分の商品が良いのは前提です。

例えば、素晴らしく人当たりの良い弁護士でも裁判で負けまくっていたら、ビジネス的には難しいし、決算書の作成の数字などを間違えまくる税理士も難しい。

まずいコーヒー屋さんも、食事がまずい旅館も前提として商品力の所で厳しい。

個人起業家や中小企業経営者はそこを乗り越えていかなくてはいけないのです。

集客のヒント! 「体験」価値と「コミュニティ」価値が鍵

両社の成功に共通しているのは、単にコーヒーや食事という「モノ」を売っているのではなく、「体験」や「場所(コミュニティ)」を提供している点です。

モノではないものが、新しい「価値」になっているのです。

スターバックスが提供するのは、「家でも職場でもない、自分らしくいられるサードプレイス」。洗練された空間で、少し特別な時間を過ごす体験です。

コメダ珈琲が提供するのは、「誰もが気軽に立ち寄れ、ホッと一息つける街のリビングルーム」。日常に溶け込む、安心感のある居場所です。

現代の消費者は、モノの所有よりも「体験」や「繋がり」を重視する傾向があります。

中小企業や個人起業家であっても、自社のサービスや商品を通じて、顧客にどのような「良い時間」「心地よい場所」「特別な経験」を提供できるかを考えることが、差別化とファン獲得の鍵となるのです。

業界が違うから、業種が違うから、規模が違うから。。。ではなく、成功している商品やサービスや会社や経営からは、積極的に学んで、自分の集客や経営に活かしてください。

次は、コメダとスターバックス、それぞれの具体的な戦略を深掘りし、私たち中小企業・個人起業家がどのように応用できるかを詳しく見ていきましょう。

中小企業・個人起業家のためのコメダ&スタバ流 集客戦略徹底解剖

ここからは、スターバックスとコメダ珈琲の戦略を具体的に分析し、私たち中小企業や個人起業家が自社のビジネスに取り入れられる「学び」を抽出していきます。それぞれの戦略は異なりますが、どちらも顧客視点に立ち、独自の価値を提供することで成功を収めています。

究極の集客戦略【スターバックス編】「体験」を売るブランド戦略

スターバックスは、「コーヒーを売る」のではなく「体験を売る」ことで、世界的なブランドを築き上げました。その洗練された戦略から、私たちが学べることは数多くあります。

コーヒーを売るな!体験を売れ!サードプレイスの提供で大集客

スターバックスの最大の強みは、あの独特の「スタバ体験」です。それは、単にコーヒーが美味しいということだけではありません。(例えばディズニーランドなども、ただすごいジェットコースターがあるわけではなく、あの世界観への埋没体験がキーになっています。)

空間: おしゃれで落ち着いたインテリア、心地よいBGM、ソファ席、無料Wi-Fi、電源…。顧客が「ここにいたい」と思える空間づくりを徹底しています。お洒落で友好的で、笑顔の店舗は、ついつい行きたくなる雰囲気や空気をまとい、爆発的な集客力を誇っています。

接客: マニュアル通りではない、フレンドリーでパーソナルな接客はぬくもりがあり、やはりついつい行きたくなる要素の1つです。「パートナー」と呼ばれる従業員は、顧客との自然な会話を大切にし、おすすめのカスタマイズを提案するなど、商品だけではない、プラスアルファの価値を提供します。

商品: 高品質なコーヒーはもちろん、季節ごとに登場する魅力的な限定ドリンク(フラペチーノなど)は、顧客に目新しさを与え、ワクワクする期待感を高め、来店動機を生み出します。

【中小企業・個人起業家への応用ポイント】

「五感」に訴える空間づくり: 大規模な改装ができなくても、店内の照明を少し工夫する、心地よい音楽を流す、アロマを焚く、清潔感を徹底するなど、「気持ちいい」と感じてもらえる空間を目指しましょう。笑顔やぬくもり感も大事です。もし、あなたがコーチやコンサルや士業などの無店舗型のビジネスをしていても、スタバの雰囲気づくりやホスピタリティは応用できます。

記憶に残る「小さな特別感」: お客様の名前を覚えて挨拶する、手書きのメッセージカードを添える、おすすめの商品について熱意をもって語るなど、マニュアルを超えた「温かみ」のある接客は、小さな組織だからこそ可能です。これは、D・カーネギーの「自己重要感」と言われる概念です。つまり、相手の自分が重要だと思う気持ちを満たしてあげるということです。あなたも、相手の自己重要感を見たしてください。応用すべきポイントです。

「限定性」や「ストーリー」: 期間限定のサービスや、商品の背景にあるストーリーを伝えることで、顧客の興味を引きつけ、「今、ここでしか得られない価値」を感じてもらいましょう。例えば、個人商店なら「店主が惚れ込んだ〇〇産の商品」といったストーリーも有効です。

スタバのお洒落な世界観 ファンを巻き込むSNS・デジタル活用

スターバックスは、テレビCMに頼らない代わりに、SNSを巧みに活用しています。

「撮りたくなる・映える」商品: 見た目も華やかなフラペチーノなどは、まさに「インスタ映え」。顧客が自ら写真を撮り、SNSに投稿したくなる仕掛けが施されています。

参加型キャンペーン: ハッシュタグキャンペーンや、顧客からのアイデア募集など、顧客を巻き込む企画でエンゲージメントを高めています。

公式アプリ: モバイルオーダー&ペイや、ポイントプログラム(Starbucks® Rewards)を通じて利便性を高め、顧客データを活用したパーソナルな情報発信を行っています。

【中小企業・個人起業家への応用ポイント】

「シェアしたくなる」瞬間を作る: 商品の見た目を工夫する、店内にフォトスポットを用意する、ユニークなサービスを提供するなど、顧客が思わず誰かに伝えたくなるような仕掛けを考えましょう。店舗型のビジネスをされている方は、特に、おすすめですが、コーチング、コンサルなどの無店舗型のビジネスをしている方も、自分が顔出しをして上手に自己PRしている方も多々います。

SNSでの積極的なコミュニケーション: 単なる宣伝だけでなく、顧客の投稿にコメントしたり、質問に丁寧に答えたりすることで、親近感を醸成し、ファンとの繋がりを深めましょう。Instagram、LINE公式アカウント、Facebookなど、自社のターゲット層に合ったプラットフォームを選び、継続することが重要です。

低コストで始めるデジタルツール: 無料または低コストで利用できる予約システム、ポイントカードアプリ、顧客管理ツールなどを活用し、業務効率化と顧客満足度向上を目指しましょう。LINE公式アカウントは、顧客との個別コミュニケーションやクーポン配信に非常に有効です。但し、この戦略に固執する必要はありません。起業初期やまだ経営が安定しない状態では、かえって負担になることもあるからです。

自分がとるべき経営戦略、集客戦略は、時期やタイミングによって違います。

自分にとって負担が多きすぎる戦略はかえって良くありません。

シンプルに、部分的にでもマネできるところは真似していくという姿勢でOK。

僕も、セールスや集客コンサルに関しては、インスタやYouTubeなどは特にしていません。今の時点では、ブログとストアカのみです。あれもこれもでは、なかなか時間が大変ですから。一方で、宿泊業の会社の方では、楽天トラベルやじゃらんや一休などのオンライントラベルのプラットフォームを利用しながら、HPにSEOブログを載せて認知集客活動をしています。

あなたも、全部しなくていいですから、自分に合いそうな集客方法を試してください!

一貫したブランドイメージと従業員満足度

スターバックスは、どの店舗を訪れても一定の品質と「スタバらしさ」を感じられるよう、ブランドイメージの維持に努めています。

従業員教育: 「パートナー」と呼ばれる従業員に対し、入社時に約70~80時間もの研修を実施。企業理念やコーヒーの知識、ホスピタリティを徹底的に叩き込みます。

従業員満足度の重視: 福利厚生の充実やキャリアパスの提示により、従業員のモチベーションを高め、定着率向上につなげています。従業員の満足が、質の高いサービス、ひいては顧客満足度に繋がるという考え方です。

ブランドストーリー: 「この一杯から広がる、心かよわせる瞬間、それぞれのコミュニティとともに―
人と人とのつながりが生みだす無限の可能性を信じ、育みます」というスターバックスのミッションを掲げ、その想いを店舗運営や社会貢献活動を通じて体現しています。

【中小企業・個人起業家への応用ポイント】

自社の「らしさ」を定義する: あなたの会社やお店が、顧客に提供したい独自の価値(例:「手作りの温もり」「専門的なアドバイス」「アットホームな雰囲気」)を明確にし、それを商品、サービス、接客、空間づくりなど、あらゆる側面で一貫して表現しましょう。

スタッフは一番の「資産」: スタッフが自社の理念や商品・サービスに誇りを持ち、主体的に働ける環境を作りましょう。感謝の言葉を伝える、意見を聞く、小さな成功を褒めるなど、日々のコミュニケーションが重要です。スタッフの成長が、企業、お店の成長に直結します。もしあなたが、1人起業家でやっている場合は、自分自身の肉体的健康、精神的健康を特に大事にしていきましょう。

あなたの「想い」を伝える: なぜこの事業を始めたのか、どんな価値を提供したいのか、あなたの「ストーリー」を語りましょう。ウェブサイトのプロフィール欄、店内の掲示、SNSでの発信などを通じて想いを伝えることで、顧客は単なる商品やサービスではなく、あなたの「ファン」になってくれます。

スターバックスコーヒーの集客戦略「価格以上の価値提供」

スターバックスのコーヒーは、他のチェーンと比較して安くはありません。それでも多くの人が利用するのは、価格に見合う、あるいはそれ以上の「価値」を感じているからです。

  • 高品質: 厳選された豆、バリスタの技術。
  • 体験価値: 上述した空間、接客、ブランドイメージ。
  • 利便性: 店舗数の多さ、モバイルオーダーなどのデジタルサービス。

これは、半分冗談で、半分真実なのですが、スタバのスタッフの方もモデルさん、俳優さんなみの美男美女が多く(もちろん全員という訳ではありませんヨ)、このスタバの美男美女にコーヒーを入れてもらうという付加価値もあるそうです。

あなたもスタバに行って、なんとなくの美男美女を見たことがあるかもしれません。

【中小企業・個人起業家への応用ポイント】

安売り競争からの脱却: 価格だけで勝負しようとすると、体力を消耗します。自社の「強み」を明確にし、価格以外の価値(品質、専門性、独自性、ホスピタリティ、利便性など)を高めることで、「高くてもあなたから買いたい」と思ってもらえる存在を目指しましょう。

付加価値の創造: 商品やサービスに、プラスアルファの価値を付け加えられないか考えてみましょう。例えば、美容室なら施術後の簡単なマッサージ、飲食店ならこだわりの食材の説明、小売店ならギフトラッピングの無料サービスなどが考えられます。

【コメダ珈琲編】地域密着とほっこりまったり独自性で勝つ戦略

一方、コメダ珈琲は、スターバックスとは対照的に、温かみのあるほっこりとした雰囲気と地域に根差した戦略で、独自の地位を築いています。その「親しみやすさ」の裏側にある、計算された戦略を見ていきましょう。

私もよく、車で20~30分のコメダ珈琲に頻繁に出没していますが、なぜ、コメダに行くかというと、

  • 広い無料の駐車場がある
  • ゆっくりくつろげて、席を追い立てられるようなこともない
  • 朝の珈琲に小さなパンがおまけでついてきて600円もかからない
  • 日経新聞、日経MJ新聞などが読める
  • 電源がついていて、ノートPCを広げて、作業が出来る

などの素晴らしい実用的なメリットもあるからです。

なかなか、この条件を満たせるカフェはありません。特に都会では、ゆっくりしたくても駐車場が無料ということはあまりありません。

もちろん珈琲の美味しさも有りますが、コメダ珈琲の僕にとっての最大の魅力は、これらの「ゆっくり感」「のんびり感」です。

ここまで良い快適性、便利性を前提条件でそろえてくれている時点で、近くの競合カフェに勝っています。

コメダ珈琲の「街のリビングルーム」集客戦略

コメダ珈琲のコンセプトは「街のリビングルーム」。その名の通り、地域の人々が気軽に集い、自宅のようにくつろげる場所を提供しています。

居心地の良い空間: ウッディな作り、落ち着いたのソファ席、きちんとした分煙ルーム、新聞や雑誌の設置。長時間滞在を歓迎する姿勢が明確です。ここが最高の所です。ちょっとした商談やミーティングなどでもよく使われている光景を見ます。

地域密着: 店舗の多くが住宅街や郊外に立地し、駐車場御ついて地域住民の日常に溶け込んでいます。フランチャイズオーナーが地域に合わせた運営を行うことも、密着度を高める要因です。

全世代対応: 若者だけでなく、家族連れ、高齢者、ビジネスマンなど、幅広い層が利用しやすい雰囲気とメニュー構成になっています。高校性にとっては軽食類は少し高い価格帯になるかもしれませんが、ボリューミーで、試験前位になると高校生が参考書を広げながらサンドイッチをほおばる可愛い風景も見れます。

【中小企業・個人起業家への応用ポイント】

あなたの「ホーム」を作る: 店舗型のビジネスをしている方は、あなたのお店や会社が、顧客にとって「第二の家」(スタバはサードプレイスと言っていました)のような、気軽に立ち寄れて安心できる場所になることを目指しましょう。顧客との何気ない会話を大切にし、「いつもの場所」として認識してもらうことが重要です。

コーチやコンサルや営業代理店系の無店舗ビジネスの方は、どこかほっとするコメダ珈琲のような安心感がある人間関係をクライアントと構築してはどうでしょうか?

地域との繋がりを深める: 地元のお祭りやイベントに参加・協賛する、地域の清掃活動を行う、地元の商店と連携するなど、積極的に地域コミュニティに関わることで、認知度と信頼性を高められます。「地元のお店を応援したい」という気持ちを引き出すことができれば、強力なサポーターを得られます。無店舗型の方も、地元のつながり(仲間=信頼構築)をつくっていってはどうでしょうか?

ターゲットを広げすぎず、深く: コメダは全世代対応ですが、中小企業の場合はまず、最も大切にしたい顧客層(コアターゲット)を明確にし、その層に深く刺さるサービスや空間づくりを徹底することが有効です。

コメダは年齢層は絞ってないかもしれませんんが、軽食類もそこそこの値段がするので、自ずと、若い方よりもやや中高年層の方が多くなり、落ち着いた感じが出ているかと思います。

僕もよく、コメダ珈琲で、ご年配の方々がくつろいだり、ご歓談されているのを見ます。

コメダ珈琲の口コミを生む商品力とメニュー構成

コメダのメニューには、思わず誰かに話したくなるような、ユニークで魅力的なものが揃っています。

名物メニュー: 「シロノワール」は、その独特な組み合わせと見た目で、コメダの代名詞的存在。SNSでも頻繁に話題になります。

お得なモーニング: ドリンクを頼むとトーストなどが無料で付いてくる名古屋式のモーニングサービスは、お得感が高く、朝の集客の柱となっています。

ボリューム満点: カツパンやエビカツパンなど、「逆写真詐欺」とも言われるほどのボリューム満点の食事メニューは、満足度が高く、口コミのきっかけになりやすいです。

安定の味: いつ行っても変わらない、どこか懐かしくて安心する味を提供し続けることで、リピーターを確実に掴んでいます。

【中小企業・個人起業家への応用ポイント】

「看板商品(サービス)」を作る: あなたのお店や会社を代表するような、記憶に残る商品やサービスを開発・育成しましょう。「〇〇といえば、あのお店」と認識されるような、強力なフックが必要です。

「お得感」と「満足感」の演出: 単純な値引きだけでなく、セットメニュー、ポイントカード、限定サービスなどで「お得感」を演出しつつ、商品の品質やボリューム、サービスの質で期待を超える「満足感」を提供することが、口コミとリピートに繋がります。

「写真映え」を意識する: 今の時代、見た目のインパクトは重要です。盛り付けを工夫する、ユニークなネーミングにするなど、「思わず写真を撮りたくなる」要素を取り入れられないか検討しましょう。

「定番」を磨き続ける: 奇抜さばかりを追うのではなく、顧客が求めている基本的な価値(美味しさ、品質、使いやすさなど)を安定して提供し続けることが、長期的な信頼関係の基盤となります。

コメダ珈琲は儲かっている!高収益を生むビジネスモデル (FCモデルから学ぶ)

コメダの高い利益率(21.2%)は、巧みなビジネスモデルに支えられています。

効率的なFCシステム: 店舗の約9割がフランチャイズ(FC)。本部は、FC店への食材(特に自社製造のパンやコーヒー豆)の卸売を収益の柱とし、店舗運営の固定費(家賃、人件費)リスクを抑えています。

独自のロイヤリティ制度: ロイヤリティが「1席あたり月額1,500円」という固定制(変動費ではない)のため、FCオーナーは売上を伸ばすほど利益が増えやすく、モチベーションを維持しやすい仕組みです。

高客単価の実現: コーヒーだけでなく、ボリュームのある食事メニューを一緒に注文する顧客が多く、客単価(約1500円)が他のカフェチェーンと比較して高いことが、収益性を押し上げています。

【中小企業・個人起業家への応用ポイント】

利益構造を見直す: 売上だけでなく、「利益」を意識した経営が重要です。コスト削減(仕入れの見直し、無駄な経費削減)、業務効率化(ITツールの導入、作業手順の見直し)を進め、利益率を高める努力をしましょう。利益重視は、無店舗ビジネスの士業、コーチ、コンサルなども同じです。

「ついで買い」を促す仕組み: メインの商品やサービスに加えて、関連商品やオプションサービスを提案することで、客単価アップを狙いましょう。飲食店ならデザートやドリンクセット、小売店なら関連アクセサリー、サービス業なら上位プランや追加オプションなどが考えられます。

パートナーシップの活用: コメダのフランチャイズオーナーになるためには、1億円前後のお金がかかり、法人しか参加できないという情報もあるので、なかなか普通の方は、コメダ珈琲へのビジネスとしての参加はむずかしいのかもしれません。ただ、コメダではない他の事業者と連携(コラボ商品の開発、相互送客など)することで、新たな収益源や集客チャネルを開拓できる可能性があります。あなたも優秀な会社や人と協力関係が出来ないかどうか検討してみましょう。

私も1億円あったら、コメダ珈琲をして、自分用の席をつくって、のんびりずっとしたいです(笑)

ウリはお洒落さでも、安さでもない、「親しみやすさ」と「安心の安定感」

ほっとするコメダは、派手さやトレンドを追うのではなく、「いつもの場所」「変わらない安心感」を提供することで、顧客の心をつかんでいます。

私もコメダが好きです。スタバもドトールも好きですが、やっぱりコメダ珈琲が好きです。

シンプルなブランド: ロゴや店舗デザインは、奇をてらわず、親しみやすく、どこか懐かしい雰囲気。

一貫した価値提供: どの店舗でも、どの時間帯でも、一定水準のサービスと商品が提供されるという安心感が、リピート利用に繋がっています。

【中小企業・個人起業家への応用ポイント】

自分「らしさ」、自社「らしさ」を貫く: 流行に流されすぎず、自社の核となる価値観やコンセプトを大切にしましょう。あなたのお店や会社の「個性」が、顧客を引きつける魅力になります。その個性やUSP(独自の売り)がコロコロ変わると顧客も、わけがわからなくなってしまいます。

いつもの安心感は、期待を裏切らない:「約束した品質」や「安心のサービスレベル」を常に守ることが、信頼の基盤です。小さなことでも、顧客の期待に応え続ける地道な努力が、長期的なファンを育てます。

コメダ珈琲に時たま出没するトラックめいめいさんのSNS投稿も面白いです(笑)。スタバよりもコメダが似合っています。

個人起業家、中小企業が今すぐ取り入れるべきスタバとコメダのエッセンス

スターバックスとコメダ珈琲、アプローチは異なりますが、その成功の根底には、私たち中小企業や個人起業家にも共通して重要な、普遍的な原則があります。

上のXのポストは本当に素敵なカフェの景色ですが、こんな景色のスタバやコメダ珈琲はあるのでしょうか?カフェや飲食店は、ロケーションや景色が本当に価値になります♪

必要なもの、欲しいものを届ける顧客第一主義の徹底

両社とも、常に顧客が何を求めているかを考え、サービスや空間を進化させています。スターバックスは顧客の声を取り入れてWi-Fiや電源を設置し、コメダはくつろぎを求める声に応えて長時間滞在を歓迎し各種雑誌、新聞、また電源コンセントも多くの店で設置してます。

  • あなたの行動: 顧客アンケートを実施する、直接お客様の声に耳を傾ける、SNSでの評判をチェックするなど、常に顧客視点を持つことを忘れないでください。そして、得られたフィードバックをサービス改善に活かしましょう。

僕は、自分のセールス講義などでも「質問力が大事ですよ」と伝えています。お客様やクライアントに質問をして、その顧客が欲しい情報に焦点を当てて、その後の説明や商談を、なるべく顧客の本当に必要なものに合わせていくためです。あなたのビジネスでも、顧客が欲しい情報に焦点を合わせていくためにも、質問をしっかりして、相手のことを理解し、悩みや課題を理解し、顧客の理想の未来を提供していきましょう。営業が押し売りとかは、とんでもない誤解です。

お客様もスタッフも大事にする「人」が中心の経営で大成功

スターバックスは「パートナー」、コメダは「地域の人々」や「FCオーナー」を大切にしています。顧客だけでなく、従業員や関わる人々との良好な関係が、ビジネスの土台を強くします。

あなたの行動
従業員がいる場合は、彼らが働きがいを感じられる環境づくりに努めましょう。顧客に対しては、一人ひとりに向き合う丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。「人」との繋がりが、中小企業の最大の強みです。

1人起業家、少数の中小企業も
特に、会社にスタッフや従業員さんがいなくても、外注先や、仕事仲間、取引先には、丁寧な対応を心がけましょう。やはり人は見ていますし、いい加減な人も世の中には多いので、あなたはしっかりと、色んなことに対応したほうが、あなたのビジネスは必ずうまく行きます。

僕の経験ですが、世の中、本当にいい加減な人が多いなと思います(T_T) 商標登録をお願いして、3年間も連絡がない弁理士や、契約期間が切れたにも関わらず、仕事をきちんと完了しない営業マンや、建築したはいいけど、すぐにボロボロになる建築屋さんなど枚挙にいとまがありません。中には、お金を支払わない人もいます。。。ただ、そういうことをしているとビジネスで一番大事な信頼が無くなりますので、私たちは、誠実にビジネスをしていきましょう。

また来てもらうのが商売の鉄則! 口コミ・リピーター戦略の重要性

スタバの写真も絵になりますがコメダの大きなクリームオーレの写真も絵になります(^^♪

両社とも、マス広告に頼らず、顧客満足度を高めることで自然発生的な「口コミ」を広げ、リピーターを増やしてきました。

あなたの行動
まずは目の前のお客様を大切にし、期待を超えるサービスを提供することに全力を注ぎましょう。満足した顧客は、最高の「広告塔」になってくれます。リピーター向けの特典やコミュニケーションも有効です。

また来てもらう、また食べてもらう、また仕事を依頼してもらう、喜んでもらい、信頼してもらい、別の顧客を紹介してもらう。。。こういった関係性関連性つくりは商売の鉄則です。

逆に、今だけ、カネだけ、自分だけで商売をしている人は、信頼を失うでしょう。

自社の「強み」を定義し、磨き続ける

スターバックスは「洗練された体験」、コメダは「日常のくつろぎ」。それぞれが独自の「強み」を明確にし、それを徹底的に磨き上げています。

あなたの行動
あなたの会社やお店が、他にはない「一番の売り」(USP=独自の売り)は何でしょうか? それを明確に定義し、リソースを集中させて磨き続けましょう。あれもこれもと手を出すのではなく、「これだけは負けない」という分野を持つことが重要です。

これはマーケティングやセールスでもよく言われることですね。

アレもコレもでなく、一点集中。

店舗型ビジネスの方だけでなく、士業、コンサル、コーチ、セラピストなどの方も、自分の強みにエネルギーを注ぎましょう。

出来る人ほど総花的になってしまい、あれもこれもできると宣伝しがちですが、やはり「専門家」として、自分のウリを強調すべきです。まずは、一点突破でやっていきましょう。

上のXのポストは、カレーに集中して、会社を上場させ、巨万の富をつくったCoCo壱番屋の創業者の宗次德二さんのすごくいい話です。競争が激しい飲食店ですが、あれもこれもというより、ラーメン専門、カレー専門、フグ料理専門、焼肉専門と自分の強みに一点集中した会社が、やはり成功できています。あなたも、あなたのビジネスで、さらに集中すれば、より成功確率が高まるかも知れませんヨ。

コメダもスタバも初めは小さかった。小さく始めて検証・改善・成長!

両社とも、最初から今の形だったわけではありません。試行錯誤を繰り返しながら、顧客の反応を見て改善を続けてきました。コメダもスタバも初めは小さかった。どの会社も、初めは小さかったのです。

あなたの行動: 新しいアイデアを試すとき、最初から完璧を目指す必要はありません。まずは小さく始めてみて、顧客の反応を見ながら改善していく「テストマーケティング」の考え方を取り入れましょう。失敗から学ぶことも大切です。

テストマーケティングを知らない起業家は悲惨です。

少しずつ、少しずつ、新しいことはテストしていきましょう。

まとめ:あなたのビジネスに「コメダ&スタバ流」を活かすために

コメダ珈琲とスターバックスコーヒー。この2つの成功事例から、私たち中小企業経営者や個人起業家が学ぶべきことは、決して少なくありませんでした。

スターバックス流
「体験」を重視し、ブランド力を高め、ファンを巻き込む。洗練された空間、質の高い接客、SNS活用、従業員満足度向上などがキーワードでした。価格以上の価値を提供することで、高価格帯でも支持されるモデルです。

コメダ流
「地域密着」と「日常のくつろぎ」を追求し、独自のポジションを確立。居心地の良い空間、口コミを生む商品力、効率的なビジネスモデル、親しみやすさが特徴でした。安定感と高い利益率を実現するモデルです。

どちらの戦略が優れているというわけではありません。重要なのは、自社の状況、強み、ターゲット顧客に合わせて、これらの戦略の良い部分を取り入れ、応用していくことです。

何かに特化していった方が、お客様も、その世界観や特徴がわかりやすいということです。

莫大な広告費はかけられなくても、

  • お客様一人ひとりに心を込めて接すること (スタバ流 ホスピタリティ)
  • 地域の人々との繋がり、安心感を大切にすること (コメダ流 地域密着)
  • 自社ならではの「売り」を磨き続けること (両社共通の強み)
  • SNSなどを活用して、低コストで情報を発信し、お客様と繋がること (スタバ流 デジタル活用)
  • お客様が「また来たい」「誰かに教えたい」と思うような、小さな感動を提供すること (両社共通の口コミ戦略)

これらは、今日からでも始められることです。

この記事が、皆様の集客や売上アップの悩みを解決するための一助となれば幸いです。

コメダやスタバのように、お客様から長く愛され、着実に成長していくビジネスを築き上げるために、まずはできることから一歩、踏み出してみませんか?

この記事は、コメダ珈琲およびスターバックスコーヒーに関する公開情報、及び一般的なマーケティング・経営分析に基づき、中小企業・個人起業家の皆様への実践的な集客、セールス、経営のヒントを提供することを目的に作成されました。

皆様のビジネスの成功を心より応援しております!

【この記事のまとめ】コメダ&スタバから学ぶ15の集客・売上アップ戦略

  1. 中小企業や個人起業家は、広告費に頼らず成功するコメダとスタバから多くを学べる
  2. コメダは驚異的な「高利益率」、スタバは圧倒的な「ブランド力」が特徴
  3. マス広告に頼らずとも「魅力的なコンセプト」があれば集客の大きな武器になる
  4. 成功の鍵は、モノではなく「体験価値」や「コミュニティ価値」を提供すること
  5. 【スタバ流】「体験」を売り、「サードプレイス」という独自の価値を提供
  6. 【スタバ流】五感に訴える空間づくりと、記憶に残る「小さな特別感」のある接客
  7. 【スタバ流】SNSで「シェアしたくなる」仕掛けとデジタル活用でファンと繋がる
  8. 【スタバ流】一貫したブランドイメージと「従業員満足度」が顧客満足度を高める
  9. 【スタバ流】価格以上の「付加価値」を提供し、安売り競争から脱却する
  10. 【コメダ流】「地域密着」と「街のリビングルーム」という独自コンセプト戦略で勝利
  11. 【コメダ流】誰もが「居心地の良い」空間と、「変わらないほっとする安心感」を提供
  12. 【コメダ流】名物メニューやお得感・満足感で「口コミ」を自然発生させる。
  13. 【コメダ流】効率的なビジネスモデル(FC等)と高客単価で「利益」を確保し成功
  14. 常に「顧客の声」に耳を傾け、サービス改善に活かす(顧客第一主義)
  15. 自社の「独自の強み」を定義・集中し、小さく始めてテスト・改善を繰り返す

\珈琲と最高にあうお菓子 沖縄石垣島のちんすこう/

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コメダとスタバに学ぶ!中小企業・個人起業家のための集客・売上アップ戦略

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